講演会報告(豊明市・長寿の学び場)

 本日、豊明市主催の連続講座「長寿の学び場~家で生活するための将来の備え~」で講師を務めてきました。テーマは「終活(財産管理について)」でした。

 最近の市民向け講演会では、「相続」・「遺言」といった財産承継にスポットを当てたテーマや、「成年後見制度」という制度自体にスポットを当てたテーマでお話しをする機会は増えましたが、ご本人の財産管理全体にスポットを当てたテーマでお話しをしたことはなく、私自身としても貴重な機会を頂けました。

 講演会では、財産管理手段である任意後見制度を中心に、それをより有効的に活用するための任意代理契約や死後事務委任契約、見守り契約などをご紹介しました。同時に、これらの制度・契約が、人生のどの場面で必要となるかをフローチャートを使いながらお伝えしました。

「遺言を作っておけばこれで安心だよね。」ということをよく耳にします。しかし、遺言は、死後の財産承継はサポートできますが、ご本人がご存命中の財産管理までサポートすることはできません。遺言ではできないご本人の存命中の財産管理について、まずは、どのような制度がありどの場面をサポートするのかといった概略だけでも伝わったなら幸いです。